両陣営の違いについて高木優支局長が解説。トランプ陣営は、家を1軒1軒くまなく回って、民主党寄りの人も引き込みながら支持層が確実に投票に行くよう、票を縦に掘る戦略を取っていた。このままでは負けかねないという危機感を強く感じた。これに対してハリス陣営は、学生やインフルエンサーの力を借りて、支持層をとにかく横に広げることに力を入れている。若者を対象に全米で行った世論調査では、ハリス副大統領がトランプ前大統領を支持率で17ポイントほどリードしている。しかし4年前の選挙でバイデン大統領が獲得した支持率よりも6ポイントほど低い。民主党の支持基盤となってきた若者の間で、ハリス副大統領が必ずしも支持を広げ切れていないことをうかがわせている。
最終盤、勝敗を左右するポイントの1つは国際社会で大きな懸念となっている中東情勢、もう1つは景気。株価やガソリン価格といった身近な指標が、態度を決めていない有権者の判断を左右する可能性がある。ハリス副大統領は、全米の世論調査ではこの2か月、僅かな差でリードを維持。ただ陣営にとって心配の種は、世論調査の数字が実態よりもハリス副大統領に強く出ているのではないかという一部の専門家などからの指摘。トランプ前大統領支持であることを隠す、いわゆる隠れトランプの有権者が、今回も一定数いるとの見方があり、事実であればハリス副大統領はさらに支持率を上げなければ勝てないということになる。最終盤の情勢を左右するいわゆるオクトーバーサプライズは起きるのか。暗殺未遂事件に現職大統領の撤退という、米国政治史上まれに見る展開が続く中、この先30日間の戦いこそが、勝敗を決めることになる」。
最終盤、勝敗を左右するポイントの1つは国際社会で大きな懸念となっている中東情勢、もう1つは景気。株価やガソリン価格といった身近な指標が、態度を決めていない有権者の判断を左右する可能性がある。ハリス副大統領は、全米の世論調査ではこの2か月、僅かな差でリードを維持。ただ陣営にとって心配の種は、世論調査の数字が実態よりもハリス副大統領に強く出ているのではないかという一部の専門家などからの指摘。トランプ前大統領支持であることを隠す、いわゆる隠れトランプの有権者が、今回も一定数いるとの見方があり、事実であればハリス副大統領はさらに支持率を上げなければ勝てないということになる。最終盤の情勢を左右するいわゆるオクトーバーサプライズは起きるのか。暗殺未遂事件に現職大統領の撤退という、米国政治史上まれに見る展開が続く中、この先30日間の戦いこそが、勝敗を決めることになる」。