中島さんの経済視点は「焦点はインフレから景気へ」。原油価格が横ばいで推移すると前年比のエネルギー価格の増減はゼロパーセントになってくる。主要国の物価上昇率自体毎月鈍化している。世界経済の減速も踏まえるとインフレは大きな焦点ではなくなってきている。他方で注目を集めるのは景気減速で金融政策の緩和、言い換えると焦点はインフレから景気へ移ってきている。景気の観点で見ると欧米は芳しくないなどと解説した。松波さんの経済視点は「二期目の米大統領選の株価」。2008年のリーマンショック期を除いた1984年以降、6回を数える二期目の大統領選のS&P500を均すと右肩上がりだった。このうち1984年・2004年は3%と8%ほど下落する局面があったが、いずれのケースも年末には年初の株価水準を必ず上回って着地したという点が重要。その上で投資戦略は、年前半の夏場の株価下落を捉えて下値を丁寧に拾い、年末にいい思いをすることができれば、などと解説した。