中国の9月の消費者物価指数は、去年の同じ月から0.3%下落。消費者の節約志向を背景に自動車などが値下がりしていて、デフレへの懸念が続いている。中国の国家統計局が発表した9月の消費者物価指数は、去年の同じ月と比べて0.3パーセントの下落となった。生鮮野菜や豚肉の価格が下がったほか、消費者の節約志向を背景に自動車などが値下がりしたためで、デフレへの懸念が続いている。業が製品を出荷する際の値動きを示す9月の生産者物価指数は、去年の同じ月と比べて2.3パーセントの下落となった。今月に入って、中国がレアアース関連の輸出規制を強化すると発表し、対抗してアメリカのトランプ大統領が中国からの輸入品に100%の追加関税を課す考えを示すなど、米中間の貿易摩擦が再燃するのではないかという懸念が広がっている。中国共産党は来週、2030年までの経済政策の方針を示す「5か年計画」などを議論する重要会議を開く予定で、内需の拡大や物価の押し上げにつながる効果的な対策を打ち出すことができるかが焦点だ。