ロシア・ショイグ国防相はプーチン大統領の側近とされるが、国防相のポストを退任することになった。交代劇には3つの理由があったと考えられる。第一に、背景では実際に何が起きていたのかという点。国防省の中で収賄事件がありそれに関連してショイグ氏の側近の国防次官が逮捕された。事件は当初、考えられていたよりも大規模であるため大統領の判断材料の一つとなったこと。第二に、今後について大統領はウクライナとの戦闘が長期戦となることを見越しているということ。さもなければロシア軍がウクライナで攻勢を強めている時に、国防相を交代させることはないだろう。そして、第三に軍の経験が全くなく経済省での経験のあるベロウソフ氏を新しい国防相に就任させる。これは、プーチン大統領が優先させているのはこの戦争の財政ため、国防と経済の結び付きを強めようとしている。