大手流通企業が内定を辞退して別の会社に就職した人でも、再び希望すれば優先的に採用するという制度を始めた。イオンリテールは、先月変更した人事制度の中で、内定を辞退した大学生などを対象にした新たなルールを設けた。卒業して3年以内に入社を希望した場合、人事担当者の面談を経て優先的に採用するというもの。また一度就職したものの、転職などが理由で退職した人についても再入社を認めるよう採用方針を変更し、多様な人材の確保を目指すことにしている。このほか、三菱UFJ信託銀行や三井住友海上なども、内定を辞退した人が再び採用試験を受ける際に優先的に選考しているということで、人材確保の取り組みが広がっている。