ロンドンから中継。英国総選挙の開票が進んでいる。日本時間午前6時の投票締め切りと同時に発表されたBBC出口調査によると、650議席のうち労働党410議席・保守党131議席と労働党が単独過半数を獲得して圧勝するとの予測が出ている。英国国内のいくつかのパブでは営業時間を延長して選挙結果を見守るビューイングパーティーというものが開かれている。ビューイングパーティーでは出口調査の結果がテレビに流れると労働党に投票した人達から大きな歓声が上がっていた。投票所やビューイングパーティーに来た人に取材すると保守党に投票したという人はほとんどいなかった。口にするのは「経済や医療をなんとか立て直してほしい」ということ。「14年にわたる保守党政権の中で生活は厳しくなった。前回の選挙の争点だったEU離脱は仕事のチャンスが減っただけで恩恵を与えてくれなかった」と語っていた。労働党に投票した人は労働党の政策を支持するというよりも変化を求めて保守党の政権を倒すために労働党に投票するという人が多かった。労働党が政権を取った後、国民が納得する成果を出せなければ、さらなる政治不信が広がってしまう可能性もある。