流通大手のセブン&アイホールディングスは、カナダのコンビニ大手「アリマンタシォンクシュタール」から日本円で5兆7000億円余りの買収提案を受けていたが、当社の価値を著しく過小評価しているなどとして、提案を受け入れられないとしていた。これについてセブン&アイはきのう、クシュタール社から法的拘束力のない非公開の買収提案を改めて受けたと発表した。会社は詳しい内容を明らかにしていないが、関係者によると、新たな提案では買収金額をこれまでの提案から2割程度増やし、7兆円規模に引き上げるという。こうした中、関係者によるとセブン&アイは、イトーヨーカ堂などのスーパーやレストランといった事業を束ねる中間持ち株会社を設立して、パートナーとなる企業を選定して株式の一部を売却する方針。経営資源を主力のコンビニ事業に注力し、経営の効率化を進めて企業価値を高めるねらいがある。そして、グループの再編に伴い企業名の変更も検討しているということで、きょう予定している決算会見でこうした方針を明らかにする見通し。