都市部で増加するアーバンアニマルの遭遇時の対処法について、岩手大学山内貴義准教授の解説。東京農工大学などが行った野生動物の約40年の分布域の比較調査ではニホンジカは2.6倍、西日本中心だったイノシシは東に広がり1.9倍、山間部中心だったツキノワグマは都市部などに向かい2.0倍に拡大している。山内准教授は「基本的に生息数が増え都市部に迫ってきている状況」谷原さんが出会ったというハクビシンについては「人に慣れてきているのと何もしないと学習している」などとした。人身被害や交通事故、感染リスクの拡大などが増えている状況だという。都内での捕獲数のデータではハクビシンは2004年7頭から23年は623頭・半数が23区での捕獲だった。山内准教授は「ハクビシンアライグマは身体が小さく都市部に入り込みやすいこと、都市部には餌となるものが意外とあり身を隠す場所があり、ハクビシンは樹上性で立体的なところも動けるので適応している」「外来生物法でアライグマは駆除の対象になっていて戻さない原則、かわいい顔だが危険」とした。アーバンアニマルは現在住宅に住み着いて繁殖している実態があるという。