イルカやクジラの漂着が大地震の前兆として関連付けられるのか、NHKが国立科学博物館公開の「海棲哺乳類情報データベース」を元に検証を行った。今年元日の能登半島地震までの1年間には全国で163件の漂着が報告された。最も多かったのが北海道で、石川県は2件ほどだったという。東日本大震災の場合では、発生までの1年間に全国で332件の漂着が報告されていたが、震源近くの岩手県・宮城県では8件。福島県では1件だった。いずれも漂着と大地震発生に関連がみられるものではなかった。イルカやクジラの漂着のそもそもの理由について専門家は、死因の5割ほどが外的要因で、漂着が大地震の前兆だとする主張を関連付ける根拠はないと指摘している。