有権者は9億7000万人。世界最大とされるインドの総選挙の開票作業が進んでいる。与党が過半数を獲得し、モディ政権の3期目が有力な情勢となっている。現地からリポート。与党・インド人民党の本部前には、多くの支持者が集まり盛り上がっているが、日陰に入り開票結果を待っているという状況。現地は連日記録的な熱波に襲われ、現在の気温は47℃を超えている。米国のCNNは、過去10日間で投票所の職員など71人が熱中症で死亡したと伝えている。過酷な中の総選挙だが、支持者たちは熱気に包まれている。5年に一度の国民的な祭典であるインドの総選挙では、各政党がパレードを行ったり支持者たちと歌ったり踊ったりして、宗教や文化の異なる地域ごとに多様な盛り上がりを見せた。また広大な国土に100万か所以上の投票所を設置するため、職員が時にはロバや象に乗って標高4500mの高地やジャングルの奥地などに電子投票機を届けたという。きょうの開票で与党・インド人民党を中心とする与党連合が過半数の議席を確保する見通しだが、一部のメディアは、野党が票を伸ばしているとも伝えている。人口が世界一になり、今後GDPも米国と中国に次ぐ世界3番目の規模に台頭するとみられるインドが世界秩序をどのように左右するのか、国際社会が注目している。
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