インド・モディ首相が議員として宣誓を行うと与党議員からは歓声が上がったが、最大野党・国民会議派のラーフル・ガンディー氏など野党指導者らは、憲法の本を掲げて抗議の意思を示した。議会の会期は来月3日までで、モディ政権3期目の政策の概要が示される見通し。先の総選挙で与党・人民党は過半数を割り込み、3期目は10年ぶりの連立での政権樹立を強いられた。インド・ニューデリーより伝える。夏の議会、モンスーン会期で繰り広げられる対決が早くも幕を開けた様相。モディ首相が宣誓を行った際、野党指導者らは抗議の意志を示した。与党が身内の議員を下院の暫定委員長に選んだことに対する抗議だという。さらに、野党の攻撃の対象となったのが試験不正問題で、プラダン教育相が宣誓した際にヤジを浴びせていた。先日政府が管轄する大学の入学試験などで、複数の不正疑惑が明るみに出て全国で抗議活動が巻き起こった。問題用紙の流出や採点基準に不審な点が見つかるなど、大規模な不正があったのではないかとの疑惑が出て、延期される試験も出た。若者の間では教育相解任を求める声が高まった。政府は調査を命じ、改革を検討し始めたものの、野党側が批判を弱める様子はなく今後も若者の声を議会で代弁していく姿勢。24日の議会が始まる前に、モディ首相が行った演説で若者への共感を示さなかったばかりか、この問題を取り上げもしなかったと糾弾した。
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