韓国の与党「国民の力」の国会議員は先月下旬、ウクライナを訪問し、ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長らと会談し、その内容をきょう、公表した。報告によると北朝鮮の兵士およそ1500人が先月、ウクライナ軍が越境攻撃を続けているロシア西部クルスク州の近くに投入され、待機しているという。さらに、ロシア極東では、およそ3500人が5か所で訓練を受けていて、追加派兵の規模は合わせて5000人になる可能性があるということだ。一方、これまでに北朝鮮の兵士で死亡したのはおよそ400人、けがをしたのはおよそ3600人で、けがをした兵士のうち300人は、治療を受けたあと、再び戦線に投入されたという。北朝鮮によるロシアへの兵士の派遣を巡っては、ことし1月に一時撤退したと見られていたが、韓国の情報機関は、先月上旬から北朝鮮の部隊が再び戦線に投入されたと明らかにしていた。