国賓としてモンゴルを訪問されている天皇皇后両陛下。今日は首都ウランバートルの中心部で行われた歓迎式典に臨まれた。会場には大相撲で活躍したモンゴル出身の元横綱朝青龍、白鵬、日馬富士の姿も。その後両陛下はモンゴルの伝統的な移動式住居のゲルで大統領夫妻と懇談された。モンゴル・フレルスフ大統領は「両陛下が我々の招待を受け心より喜んでいる」などとコメント。天皇陛下は「今回は2人でそろってモンゴルの歴史、社会、文化に触れることを楽しみにしています」などと述べられた。雨が降る中訪れられた場所が日本人抑留者の慰霊碑。この場所に花を供え拝礼されるのも天皇として初めて。旧ソビエト連邦によるシベリア抑留の過酷さは広く知られているが、モンゴル抑留の実態は日本でも現地でもあまり知られていない。建設に従事していたのは国立大学の関係施設や国立の劇場、政府の関係施設などといわれている。鈴木富佐江さんの父親は終戦後、モンゴルに抑留され現地で亡くなった。鈴木さんは「遺物というのはモノを言う力を持っている。父たちが遺した30棟の建造物で絶対平和を叫んでいただきたい」などとコメント。