天皇皇后両陛下の長女・愛子さまは今日、皇居で行われた新春恒例の「歌会始の儀」に初めて出席された。陛下が主催される「歌会始の儀」は、秋篠宮ご夫妻や次女の佳子さまなど、皇族方が出席される新春を締めくくる宮中行事。愛子さまは去年まで学業を優先し、出席を控えられてきた。初めてとなる「歌会始の儀」の装いは、襟にフリルがあしらわれた淡いアプリコット色のロングドレス姿。同じ色の帽子を身に着け、手には扇子を持たれる正装。今回のお題は「夢」。1万6000首を超える応募から入選した10人も出席し、両陛下の前で詠み上げられた。今回寄せられた和歌には、去年、大学卒業と就職という節目を迎え、新たな道を行く友人たちとの将来に思いを馳せた初々しい気持ちが込められている。幼いころから百人一首に親しんでこられた愛子さま。中学生のころには、学校の百人一首大会で1人で数十枚の札を取り圧勝されたことがある。大学の卒論も「中世の和歌」をテーマにされるなど、愛子さまにとって和歌は身近な存在ともいえる。歌会始選者・京都大学・永田和宏名誉教授は「メールでやりとりしているんですけど、愛子さまは『この歌が思い入れが強いのでこれにしたい』というやりとりが何回かあって、最終的にこの歌になった」と話した。皇后・雅子さまは去年6月の英国への公式訪問の際に母校のオックスフォード大学を34年ぶりに訪れた感慨を詠まれた。最後に披露されたのは天皇陛下の歌。訪問先で触れ合った子供たちが、将来の夢を生き生きと話す様子を詠まれた。来年のお題は「明」。今日から9月末まで宮内庁で受け付けられる。
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