大統領の就任式にトランプ氏は、米国史上初めて中国の習近平国家主席ら外国の要人を招待している。習主席はトランプ政権下で米中貿易摩擦の再来が予想される中、米中関係の、さい先のよいスタートを期待している。習主席の代理として就任式に出席する韓正国家副主席は「米国企業が中国に根を張り米中関係の安定につながることを期待する」と述べた。トランプ氏が米国への輸入品に関税を課す可能性がある中、韓国政府はサムスンやSKハイニックスなど輸出業者向けに2500億ドル規模の金融支援パッケージを発表した。米国の主要同盟国である日本の政府はトランプ氏の大統領就任後も引き続き米国との同盟関係が日本の外交の要となるとの立場を示した。米国とともに4か国の枠組みクアッドを形成する日本、オーストラリア、インドの外相が就任式に出席する。オーストラリアのウォン外相はクアッドの外相が就任式に招待されたことについて「インド太平洋地域における緊密な協力への鉄の結束を示すものだ」と述べた。