イタリアの観光都市ベネチアがオーバーツーリズムへの対策として、市内へ入る観光客から入場料を徴収する制度を始めた。「水の都」として知られるベネチアは人口4万9000人だが、昨年はおよそ2000万人の観光客が世界中から訪れるなど、長年、オーバーツーリズムの問題に苦慮してきた。このためベネチア市は、観光シーズンのピークに市内を訪れる日帰りの観光客から入場料を徴収することを決め、25日から開始した。オーバーツーリズム対策で自治体が入場料を徴収するのは、世界で初めて。ベネチア市の当局者は「今年の入場料導入は試験段階で、将来、料金を引き上げる可能性もある」と述べている。