本州最南端の町、和歌山県串本町。ロケットの発射を見学できる会場には多くの人が朝早くから集まった。「カイロス」はギリシャ神話に登場する時間の神から名付けられた機体。従来はJAXAが主導していたロケット発射。打ち上げ場所もJAXA専用だった。今回日本初となるのは、和歌山県串本町にある民間のロケット発射場から打ち上げられたこと。民間の小型ロケットながら、政府の小型衛星を搭載。軌道投入となれば民間で日本初となる予定だった。串本町は数年前、ロケット推進室を設置。今回発射するのが、2018年設立した宇宙ベンチャー企業スペースワン。新型コロナやウクライナ侵攻の影響で部品調達が遅れ、4度の延期。さらに先週土曜には警戒区域に船舶が残っていたことから5度の延期となっていた。和菓子店ではロケット饅頭を用意し、売り切れたという。ロケット発射直後、爆発して機体ばバラバラになり打ち上げ失敗となった。スペースワンが会見を行い、山火事は鎮火し周辺や関係者の人的被害は確認されていないという。発車後直ぐ、機体に何らかの異常が発生しロケットが感知、自ら爆発したと見られている。この結果を前向きに捉えて次の挑戦に臨みたいと思っているという。