きょうはおととい行われたカナダの総選挙の結果について解説。カナダ総選挙の結果は、与党・自由党が169議席、保守党が144議席で与党が政権を維持する見通しとなった。注目ポイント1は、予想しなかった逆転劇。世論調査では24ポイント離れていたが自由党が盛り上がり逆転。背景にはトランプ氏が「カナダはアメリカの51番目の州になるべきだ」と発言し反発をかったことや追加関税などがある。結果、国民はカーニー首相を選んだこととなるが、現地報道では“今こそ必要な人物”と報じており、ほとんど政治経験がないが豊富な金融政策の経験がかわれた。2つ目のポイントは、勝利をうけ演説したカーニー首相が「新たな世界秩序を作らなければならない」と呼びかけたこと。カーニー首相は今後アメリカへの依存を減らす方針を示しているが、輸出の75%がアメリカのため簡単ではない。選挙の結果をうけカナダ首相府は、トランプ大統領がカーニー首相に電話で祝意を伝え近く対面で首脳会談を行うことに合意したとしている。