現地時間の25日夜、両陛下は英国・バッキンガム宮殿での晩さん会に出席された。英国のオックスフォード大学に留学されていた両陛下に、日本語で歓迎の言葉を述べた。1998年、今の上皇さまが晩さん会に出席された際も、亡くなったエリザベス女王が陛下の留学の話に触れていた。今の両陛下の関係をユーモアを交えスピーチしていた。ただ、当時は歓迎ムード一色ではなかった。晩さん会の前に行われたパレードでは、先の大戦で捕虜だった人たちが車列に背を向けたり、ブーイングしたりする様子も。日本と英国を巡る戦争の歴史がある中、日本の皇室と英国王室はお互いの国を何度も行き来し、関係性を深めてきた。戦後生まれのチャールズ国王は晩さん会で、400年以上前、江戸時代に徳川家康が当時のイングランド国王に送った親書を紹介した上で、日本と英国の間の友情を願っていた。これに対し陛下もユーモアを交え、両国の歴史、そして両国の未来について述べられた。晩さん会は1時間半ほど行われ、両陛下は現地時間の28日まで英国に滞在される。