長内厚さんは「脱炭素ということを考えるときに、自動車走行時の使用排出量ばかりが目立ってるが、エネルギーの生産や自動車の製造にかかわるCO2の削減もトータルで考えていく必要がある。フランスはEVシフトに積極的で、現在パリでは車道を自転車の専用道にかえて、自動車をなくそうという試みも行われている。フランスは最も多くCO2を排出してるのは運輸部門という事情もある。最近は過度なEVへの期待が薄れていて、欧州が一旦2035年のEV完全移行という話ではなくなってきたようだ。カリフォルニアは非常に多くのテスラ車が走っていた印象がある。よく見ると、商業車やレンタカーにはハイブリッドが多く使われていた。充電時間などの問題で、EVに完全に置き換えができないということを示してると思う。今後はハイブリッドや既存のエンジンの技術の延長線上のものも含めて、地域ごとの事情に合わせたパワートレインの選択が行われるのでは」などとコメントした。