中東情勢。イスラエル軍とイスラム組織ハマスとの戦闘で食料などが不足しているガザ地区について米軍は海岸に浮き桟橋を設置して海上から支援物資の搬入を続けている。浮き桟橋は海が荒れると不安定になり物資の搬入が十分に行えない。新たな報告書によるとガザ地区では人口の96%に当たる200万人以上が深刻な食料不足に直面している。船で運ばれてきたトラックが浮き桟橋へと進む。しかし、5月中旬に運用が始まって以来強風や高波で、浮き桟橋の運用は3回停止した。さらに桟橋の一部が運用開始からおよそ1週間で破損するなどしたため物資を搬入できたのは合わせて2週間余りだけだった。今のところ浮き桟橋への攻撃はないが危険な場所であることは間違いない。陸上には米国兵はおらずガザ地区に近づけるのはおよそ15mまで。これまでに8000個以上の大型パレットが搬入されおよそ1300万食が運び込まれたとみられるが陸上で物資を運ぶ車両への危険や治安の欠如のため実際に届けられた数はあまりに不十分。それでも米国は可能なかぎり活動を続けるとしている。