北朝鮮の国営メディアは警察の末端組織である分駐所の会議が12年ぶりに首都ピョンヤンで開かれたと伝えた。北朝鮮の分駐所は国内の各地区に置かれ、犯罪の取締りなどの治安維持に当たるとともに、住民の監視も担っている。国営メディアによると、キム総書記は分駐所の所長らに対して、人民と最も近いところに身を置く立場から、社会主義のわが国を侵害するあらゆる要因と闘う鋭いやいばとなるべきだと強調した。北朝鮮は2020年以降、新型コロナウイルス対策として国境管理を厳しくするとともに、住民の思想やことばづかいを正すという目的で相次いで法律を制定し、外国文化の流入を警戒してきた。韓国の通信社連合ニュースは今回の会議について、北が韓国や欧米の文化の流入を防ぐため法律を制定する中で社会統制を強化する一環だという見方を伝えている。