アメリカのローバーが現在2台火星で活躍している。最新のローバーはこれまでに100万枚以上の写真を撮って地球に送っている、アメリカでは次世代の火星ローバーを自作して、世界一を競う大会が行われている。今年、日本からも2チームが参加した。35の学生チームが集まった。今火星では、NASAが開発したローバーが活躍中。水の調査や、最近では火星に生命がいた可能性を示す大発見もした。大会は4つの課題で競い、審査に当たるのはNASAの関係者など。学生にとっては、NASAや宇宙関連企業への道が開けるチャンス。この大会に日本から2つのチームが参加した。まずは、20の大学が参加する連合チーム「KARURA」。リーダーは宇宙工学を選考する辻紅那さん。現在火星にいるローバーは荒れた大地を長距離移動することが苦手、タイヤの設計に拘り弱点を補うローバーを作った。もう1チームは東北大学と慶応大学が作る「ARES」。最大の特徴ロボットアーム。さらに360度可動の設計で、あらゆる課題に対応できるようにした。上位入賞を目指し、大会に挑んだ日本チーム。順調なスタートを切ったのはARES、ロボットアームを使う整備ミッションで高得点を獲得し初日で全体の2位につけた。しかし翌日、運搬中の交通事故でローバーが破損し途中棄権となってしまった。一方KARURAは、宇宙飛行士に物資を届ける配達ミッションに挑戦。自慢のタイヤの進化を見せる時だったが、スタート直後タイヤが砂の上を空回りしていた。これが大幅なタイムロスに繋がり物資を届けることができなかった。速度を上げるため機体を軽くした結果、タイヤが地面をつかめなかった。優勝はアメリカ・ミズーリ州の学生が作ったローバー。目を引いたのは金属をくり抜いて作ったタイヤ。