ドイツでは、旧東ドイツのチューリンゲン州とザクセン州で、州議会選挙が行われた。公共放送ZDFがまとめた日本時間2日午前4時すぎの得票率の予想によると移民や難民に対して排他的な主張を掲げる右派「ドイツのための選択肢」がチューリンゲン州で33.2%で2位に10ポイント近く差をつけ初めて第1党になる見通し。また、ザクセン州では30.4%で、1位の最大野党で中道右派の「キリスト教民主同盟」に迫っている。「ドイツのための選択肢」は、一部の政治家からナチスを肯定するような発言やイスラム教徒への差別的な発言などが目立ち、識者やメディアからは極右と批判されてきた。ナチスへの反省から極右勢力の台頭を繰り返さない教育などに力を入れてきたドイツで極右とされる政党が主要な選挙で第1党になれば初めて。また、ショルツ政権の与党3党はいずれの州でも得票率が前回の選挙よりも低くなる見通しで、連邦議会選挙を来年に控える中、求心力の低下につながりかねず、政権への打撃となりそう。