アサヒビールのシステム障害による影響が広がっている。サントリーはお歳暮用の13種類のギフト商品の販売を見合わせる。サッポロビールも「エビスビール缶セット」など10種類のお歳暮用ギフト商品を取りやめる。両社ともにアサヒビールの出荷が減っている影響でビールの注文が急増しており、お歳暮用の販売中止は「通常商品の安定供給を優先のため」だという。一方キリンビールは「需給状況を注視しており、あらゆる可能性を検討する」としている。お歳暮を販売する百貨店側からも、困惑の声が上がっている。都内のある百貨店関係者は「アサヒビールのお歳暮ギフトは、去年の売り上げに比べて大幅に少ない在庫しか確保できていない」とし、「今月下旬のオンラインでの受付開始にアサヒのビールは間に合わない。販売できる種類も去年に比べて大幅に減るだろう」と話している。
