ウクライナで軍事侵攻が始まって以降、軍に動員されたと見られる男性の数は約100万人。国外に避難した人も678万人に上る中、深刻化しているのが、これまで主に男性が担っていた職業での労働力不足。特に労働力不足が深刻なのが、運送業。ロシアによる攻撃の影響で空輸ができず、陸上運送の需要が高まっていることが、人手不足に拍車をかけている。ウクライナ政府によると、運送業では必要な人員に対し、担い手が25%ほど足りないという。ウクライナ政府が始めたトラック運転手を育成する講習に参加しているのは、全員が女性。免許を取得するためのトレーニングなど、必要な費用はすべて国が負担している。女性たちが運転手を目指す動きは広がっていて、120人の募集枠に対し、1100人の応募があったという。ロシアによる軍事侵攻が始まってから迎える3度目のクリスマス。ウクライナの人たちが望むのは、一日も早い平和。