政府が打ち出したのは「クマ被害対策パッケージ」。目標としているのは、増えすぎたクマの個体数の削減。そのためにすでに始まっている、警察によるライフル銃の運用だけでなく、短期的対応や中期的対応が盛り込まれた。今後行っていく短期的な取り組みには、冬眠中や冬眠明けのクマの捕獲や、クマ駆除技能をもつ警察官の人材確保。クマの捕獲について、北海道のクマハンターは「これは可能、以前はやっていた」と話した。中期的な取り組みには、統一された手法による個体数管理や、専門人材・捕獲技術者の育成などが盛り込まれた。クマの現場の最前線にいるハンターは“現場のリアル”として、クマのトレーニングは1年・2年でできるものではない。5年~10年の経験を要する隊員が第一線で活躍している状況だと話した。さらに、電気柵やクマスプレーなどの購入費など、交付金による支援もあるとのこと。自治体はこれを歓迎している。
