9月から、ケニアの難民キャンプで行われているプロジェクト「Judo for Peace」。スーダンなど、アフリカ諸国から避難してきた子どもたちに柔道を教えている。これまでにも6つの国で、難民の子どもたちなどを対象に行われてきた。9年前からプロジェクトリーダーを務めている国際柔道連盟の理事、ニコラ・メスネールさんは、選手時代も含め、50年近く柔道に携わってきた。メスネールさんは、プロジェクトを通して、友情や道徳の価値観を教えたいなどとした。プロジェクトでは、受け身や打ち込みなどの基礎的なメニューを体験する。メスネールさんたちは、傷ついた心に寄り添う指導を意識してきた。メスネールさんは、スポーツの枠内で戦いはするが、コミュニティーどうし結集し、社会で心地よく暮らせるよう一緒に前進していきたいなどとした。メスネールさんは、今後、ケニアでのプロジェクトをさらに進めるとともに、各国の柔道連盟とも連携して、活動をさらに拡大していきたいとしている。