農林水産省は政府の備蓄米7万トンを対象にした2回目の入札を今月26日から行うと発表した。対象となるのは初回の入札で落札されなかった米も含めた7万トンで、去年産が4万トン、おととし産が3万トン、「山形県産はえぬき」や「福島県産天のつぶ」などの銘柄が含まれている。入札には一定の条件を満たした米の集荷業者が参加し、初回と同じように銘柄や収穫年、保管場所ごとに最も高い価格を提示した業者から順番に落札する仕組み。先週行われた初回の入札では対象の15万トンのうち9割以上が落札され、落札価格の平均は消費税抜きで60キロ当たり2万1217円だった。初回の入札で落札された備蓄米はきのうから業者への引き渡しが始まり店頭には来週以降に並ぶ見通しで、米の価格高騰が続く中、一連の放出が価格の安定につながるかが焦点。