ことし8月、コルカタ市の病院で研修医の女性が性的暴行を受け殺害されたとされる事件が起きた。事件を受けて激しい抗議活動が行われた。こうした中働く女性の安全確保に向けた取り組みが進められている。事件がおきたインド・コルカタでは3カ月近くたっても抗議デモがつづいており全国に拡大していた。インドの女性医師たちがどのような状況に置かれているのかアシャ・ロヒラ医師(36)を取材。病院では男性患者と付き添いにも1人で対応。ときには威圧的な態度をとられることもあり廊下を一人で歩くことに不安があることもあるという。また建物内にトイレがなく外まで歩かなければいけず、宿直室も女性専用ではないという。夜8時に仕事を終えオートリキシャという乗り物で帰宅するがドライバーはほとんどが男性で見つからず路上で長い時間過ごすこともあるという。家に帰るとようやくホッとすることができるという。アシャさんのようにインドで働く女性たちの47%が、職場や通勤をめぐり安全を心配しているという調査結果が出ている。医療現場では緊急対策として、医師や看護師が護身術のセミナーに参加する様子もあった。女性が安心して通勤できるよう女性ドライバーの育成をすすめるNGOもある。さらに人材サービス会社では女性の安全対策に取り組む職場か見極め女性に仕事を紹介している。