ガザ地区で暮らす人たちの生活や避難資金を集めようと動き始めているのがアメリカのZ世代と呼ばれる若者たち。停戦を求める抗議デモに留まらず草の根でガザ市民を支える若者たち。ガザ地区のためにクラウドファンディングを呼び掛ける動画の再生回数は26万回以上、わずか2週間で2万ドルの寄付が集まった。動画を投稿したコロンビア大学のマカイラ・グッベイさん(21)が支援活動を始めるきっかけとなったのは、ガザに住む学生・ノールさん(16)との出会いだった。3月にSNSで出会ったが、家を失い学校にも通えない現状を動画などで訴えたノールさん。苦しい状況を直接きいたことでグッベイさんは友人として助けたいと考えたという。支援を広げるため“ガザ連帯ネットワーク”を立ち上げ現地で支援を求める人に本人確認を行った上でひと世帯につき1人のボランティアをマッチング。募金活動に加え医療相談やオンライン授業を仲介するなど“友人”として1対1の支援を行っている。ボランティアは若い世代を中心に世界中に広がり、現在ガザの100世帯を支援。ボランティアで参加するブルーク・プラマーさんは「参加するすべての人々を誇りに思う」などと話し、支援を受けるムハンマド・アルファラさんは「ガザの人々はSNSで一刻も早く戦争を終わらせたいと助けを求めている」などとコメントした。グッベイさんは「Z世代は地理的条件や国の違いを超えてコミュニティーをつくる力を持っている。結んだ絆を生かしてより良い将来を作り出したい」とコメントした。