西村は自信満々に販売したシャープペンが売れず、この販売をきっかけに、考え方を新たにした。良いものを作るだけでなく社内の営業担当や販売店が売る気になってもらい、商品が売れていくことはすごく勉強になったと答えた。商品力だけでは物は売れないと肝に銘じた西村は時代にあった販売方法を模索することに。また通販カタログ事業のエデュースは、学校の備品などをウェブなどで注文すると翌日に届けるサービス。当時、アスクルを始めとする企業向けのカタログ販売が広がっていった。西村はそれを太いパイプをもつ学校向けに展開できないかと考えた。学校向けアイテムを6000点掲載。さらに西村はサクラクレパスが続けてきた販売の仕組みを変えようとした。以前は販売店にサクラクレパスが卸して販売していたが、この通販カタログ事業では学校と直接やりとり。これまで間に入っていた販売店には、代金の請求業務を委託し、売上に応じた手数料を払う仕組みに変えようとした。それに反発したのが販売店。また社内からも販売店との関係悪化を恐れて反対の声が上がった。
