環境保護を目的に人数制限をいち早く取り入れた山が台湾にある。最高峰3952メートルの玉山で壮大な景色は海外の登山者からも人気がある。登山者の数は1日あたり200人程度に制限され、日帰りも宿泊登山も1か月前までに申請する必要があり、これらを守らない場合は約1万4000円の罰金などの処罰が課される。山小屋での宿泊も事前の予約と前払いが必須となっている。管理事務所では1か月後の宿泊者を決める抽選が行われ、定員116人に対して倍率約8倍の946人が応募していた。制限は徹底されているが多くの登山者は規制に対して好意的であり、以前は見られなかった動物などが確認されるなど、実際に自然環境の保護にもつながっている。