西原さんの予想レンジは37700~38200円。注目ポイントは「止まらない円安 日米で株高に?」で、西原さんは「基調としてはアメリカにおけるインフレ圧力による高金利長期化が4月のテーマになっていた。日銀も4月の会合でハト派の姿勢を示したことからFRBの利下げ観測と日銀の静観の構えで円安圧力が強かった。海外市場ではきのうくらいまではこのままだと1ドル170円までの円安も時間の問題という見方も出てきていたのでここは注目ポイントになる。日米株についてはアメリカの高金利の長期化から調整をしたのが4月の動きだった。ノーランディングシナリオが出てきていること自体が景気が軟着陸に向かう蓋然性の高まりを示しているのではと思う。今後の経済指標次第でローランディングが現実になってくるとコンセンサスの見方でないだけにアメリカ株・日本株ともに1段上昇する可能性の出てくると思う。円安は日本株にとってプラスだが急激すぎる円安は輸入物価を押し上げ家計の実質所得を押し下げ、個人消費を押し下げる点と海外投資家からみたドル建てリターンを下げるという意味でマイナス要因ともなりえる。私どもはその転換点を2024年度平均ベースで1ドル157円と見ている。円安がこれ以上進むと3月春闘で企業が示したベア3.6%が物価上昇で吹き飛び、個人消費が上向きにくくなることで日本株にとっても大きなマイナスになりうる。」などと述べた。