パウエル議長は確信が得られたら利下げは視野に入るとしつつも、その時期については正確にいつかはわからないとも述べた。今年に入ってインフレの根強さを示す経済指標が相次ぎ、インフレ収束への期待は裏切られた形になっている。一方で、市場で警戒されていた利上げについては次に取る政策ではないだろうと述べ、ニューヨーク株式市場ではダウ平均株価が一時500ドル以上値上がりした。利上げ懸念が払拭されたことで幾分円高に触れたが、日本時間午前5時過ぎから急激に円高が進んでいる。30分程度で4円以上も円高に振れた。市場関係者の話では日本の政府日銀による市場介入の可能性があるとの声が聞かれる。ただ、米国の予想を上回る経済の堅調さや根強いインフレという環境下では、円安ドル高の流れは大きくは変えられないのではないかとの見方が米国では多く聞かれる。