ゼレンスキー大統領が国連の安全保障理事会に出席し国連改革の必要性を訴えた。アメリカ・ニューヨークの国連本部から中継。会合の冒頭、ロシアの国連大使はゼレンスキー大統領が最初に演説することに激しく反発、これに対し議長がロシアが戦争をやめればゼレンスキー氏が発言することはないと制する異例の展開となった。ゼレンスキー氏は常任理事国であるロシアの拒否権行使で安保理が機能不全に陥っていることを念頭に拒否権を覆す力を国連総会に与えることが戦争を止めるための最初の一歩だと指摘し、国連改革の必要性を強調。またウクライナが提唱しているロシア軍の完全撤退を柱とする和平案への支持を呼びかけた。演説を終えたゼレンスキー氏は岸田総理大臣と握手を交わし議場をあとにした。ロシアのラブロフ外相は遅れて出席したため、ゼレンスキー氏と対峙することはなく、演説で拒否権行使は政党な手段だと主張した。岸田総理は侵攻を続けるロシアについて「無法の支配への懸念を深刻化させている」と非難した上で、和平プロセスに対し積極的に貢献していくと訴えた。ゼレンスキー氏はこの後、ワシントンに移動しバイデン大統領と会談する予定。