現在行われているのは共和党の候補者選びで、トランプ前大統領とニッキー・ヘイリー氏の一騎打ちとなっている。ヘイリー氏はトランプ政権時に国連大使を務め、今回の選挙戦では政治の若返りを訴え「75歳以上の政治家には認知能力の検査を義務付けるべき」と発言するなどしている。政策面ではウクライナ支援を明確にし、トランプ支持者の連邦議会襲撃を批判している。ヘイリー氏はインドからの移民2世というバックグラウンドを持っており、トランプ氏はSNSでヘイリー氏のインド名を揶揄している。共和党は8人の候補が立候補を表明していたが次々と脱落し、現在は2人である。ヘイリー氏は国連大使時代はスーツ姿だったが、最近の小規模な集会ではセーターにジーパン姿が目立っている。去年11月にフロリダで行われた大規模な共和党の討論会ではハイヒールで登場し、自ら「ファッションではなく武器」と語っていた。ワシントン・ポストなどは「ヘイリー氏は服装も有効に活用している」と評価している。今夜予備選が行われるニューハンプシャー州の世論調査では、トランプ氏が54.9%、ヘイリー氏が36.7%という支持率になっている。トランプ氏が圧勝と言われたアイオワ州の党員集会では学歴の高い層などにトランプ氏が弱いことが浮き彫りとなり、ニューハンプシャー州は無党派が多くヘイリー氏が無党派層をどこまで取り込むかがカギとなるとみられる。