アメリカ大統領選挙に向けた共和党大会は最終日となる4日目を迎えた。ウィスコンシン州から中継。大統領候補に指名されたトランプ前大統領の指名受諾演説が始まる。トランプ前大統領は間もなくステージに登壇。銃撃事件後、初めての演説。トランプ氏は演説で銃撃事件当日の状況を振り返りアメリカ国民に団結を呼びかける。演説はバイデン大統領などの激しい個人攻撃が特徴だが、今回は個人攻撃を抑えてインフレや不法移民問題などバイデン政権の政策を批判することに重点を置く。その上で、「自身が大統領選で勝利した場合には物価を下げ国境に壁を建設して不法移民を強制送還を行う」と訴える。外交ではロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルとイスラム組織・ハマスとの戦闘など「バイデン政権が引き起こしたすべての国際危機を終わらせる」と強調する。銃撃事件後、自ら大幅に内容を書き換えたという演説。トランプ氏の二男・エリック氏は「死と隣り合わせの経験をしたことで何が大切で何をレガシーとして残したいかに気づいた」とし、「トランプ氏の人生観が変わった」と指摘している。アメリカ国民の団結を呼びかけて新たなトランプ像をアピールすることで、大統領選に向けてこれまでトランプ氏を敬遠してきた穏健派や無党派層を取り込む狙いがある。