スズメバチの毒針は、何度でも刺すことができる。ライフサイクルと大きく関わりがある。春、女王蜂が巣作りをする。ワンオペだという。夏には働き蜂が次々に誕生する。働き蜂が800-1000匹になることもある。秋は攻撃性が増す。スズメバチの攻撃は女王蜂や幼虫を守るための防御だ。自分が助かろうと思って巣を守っているわけではないという。人が自分は敵だということを認識させなければ刺されない。スズメバチに刺されないようにするにはどうしたらいいのか。1-2匹の偵察バチが人間の周りをまとわりつくように飛ぶ。手を振るなどの激しい動きをすると刺されやすい。沢山のハチが連鎖攻撃してくるという。甘い香りも引き付けてしまう。偵察バチの近くには巣があり、その場所から離れることが大切だ。ゆっくりと5-10mほど離れるのがいい。服装や髪の毛など黒色のものを身に着けていると刺されやすい。哺乳類から身を守るために、黒い部分を狙うようになったのではないかと言われる。刺されたときはどうしたらいいのか。その場から離れる。毒液を絞り出す。幹部をつまみ、絞るのがいい。口で吸い出すことは絶対にやってはいけない。アナフィラキシーに注意する。アナフィラキシーは強いアレルギー反応のこと。どの物質にアレルギー反応を起こしやすいか医療機関で調べることができるという。皮膚や粘膜に赤身や腫れがないか。呼吸器、消化器に以上がないか観察することが大切だ。刺されて亡くなる人のほとんどがアナフィラキシーによるものだと言われる。2度め以降に刺されると、アナフィラキシーが出る可能性もある。刺された箇所の他に症状が出た場合には救急車を呼んだほうがいい。特に夏から秋は家庭での駆除はNGだ。巣を発見したら自治体に連絡することが必要。ハチのリスクは働き蜂の数に比例する。スズメバチへのトラップを作れるという。乳酸菌飲料と水を混ぜたものだ。その香りがスズメバチを誘うペットボトルに入れて木につるす。すると1週間で合計32匹捕獲できた。働き蜂の数を減らす。スズメバチの餌にはる昆虫には害虫もいる。スズメバチは害虫の大発生を抑えてくれている。緑のパトロール隊のいち面もある。スズメバチともうまくつきあっていくのがいい。共存していくことが大切だ。