リスト「ラ・カンパネラ」はフジコの代名詞となっている曲で、1999年に発表したアルバム「奇跡のカンパネラ」は大ヒットとなった。バイオリニストのバスコ・バッシレフと指揮者のマリオ・コシックに協力を求め「ラ・カンパネラ」をめぐる旅とコンサートを企画したが、昨年11月にフジコは自宅階段から転落し大けがを負った。大けがを負ったフジコのもとをバスコ氏が見舞いに訪れた。92歳の誕生日を迎えた2日後で、誕生日を祝った。電子ピアノを持ち込んで弾き始め、1日も早く復帰したいとつらい治療を続けた。カンパネラをめぐる旅とコンサートも実現できればと願っていた。