福島第一原発の処理水が放出されてから、きょうで1週間。東京電力によると、これまで、放出設備などにトラブルはなく、1日あたり450トンあまりの処理水に700倍以上の海水を加えて放出していて、きのうまでに2900トンあまりの処理水を放出したという。放出開始以降毎日、原発から3キロ以内の海域の海水を採取し分析していて、これまでのところ、トリチウム濃度は、すべて検出できる下限の濃度を下回っているという。環境省などが行った海水のモニタリングや水産庁の原発周辺海域の魚の分析でも、トリチウム濃度は、検出できる下限濃度を下回っている。いわき市中央卸売市場では、処理水放出前と変わらない様子で取引が行われ、常磐ものを代表するヒラメのなかには、ふだんより1割ほど高い値段がつくものもあった。これまでのところ、取引価格に大きな変化はないという。