先月、横浜のショッピングモールで、パラスポーツの体験会が開かれた。9つの競技を楽しみながら、知ることができる。日本代表と強化指定選手も参加した。9つのパラリンピック競技団体が去年立ち上げたプロジェクト「P.UNITED」が企画した。参加している団体はいずれも、資金難に直面している。8団体の2021年度と2022年度の資金状況は、スポンサーは1社増えたが、金額は半減し、選手の発掘などにお金をかけられなくなった。9つの団体が競技の垣根を越えて集まり、スポンサー獲得のために動き出した。競技では、道具や個人のトレーニング代などは、選手持ちとなっている。車椅子フェンシング日本代表の加納選手は、年間600万円かかっていて、一部は、所属企業の支援金などでまかなっているが、不足分は貯金を崩している。プロジェクトでは、イベントを通して、ファンを増やし、企業の関心を高め、支援獲得につなげようとしている。プロジェクトは去年発足してから、2社のスポンサーを得たという。企業側にとっても、9つの競技をまとめて支援できるというメリットもあり、プロジェクトでは、今後も、企業に積極的にアピールしていきたいとしている。