これからのアメリカ経済を引っ張るのは60代~70代後半の「ベビーブーマー」と呼ばれる人たち。純資産100万ドル以上を持つ世帯の平均年齢は1992年は57歳だったが、2022年は61歳にまで上がっている。ベビーブーマーはお金に余裕があるため消費力もある。2022年の消費支出は65歳未満では0.7%増と微増だが、65歳以上は2.7%増加している。アメリカン・クルーズ・ラインは2023年に売り上げが2ケタ増収となるなどベビーブーマーの利用が牽引している。「Retirement Community」は高齢者が集まって暮らすコミュニティのことで、民間企業が運営。マンションタイプや住居タイプが有り、入居者は55歳以降。食事や趣味を一緒に集まる地域の集まりを指す。このコミュニティがあるエリアは住民税や個人消費などが高く経済が潤っている。ただ、このエリアに住むには1人あたり数千万の資産が必要となる。アメリカでは19億円以下の資産には相続税がかからないため、資産が潤沢にある家系はずっと裕福、そうでない家系との差が縮まらないこととなる。きょうのパックン視点は「Okay,Boomer!」=「温”高”知新」。パックンは「高齢者から見習いましょうということ。『Okay,Boomer』は以前に『呆れた口調』と紹介したんですが、ここでは『いいね』という意味。彼らは何をしていま裕福な老後を迎えているかというと、真面目にお金と付き合ってきた。真面目に働いて貯金して投資するんです。彼らは手厚い年金制度もあったが、我々にはない。でも税制上得する投資制度はアメリカにも日本にもある。『いいな』と思うなら自分も見習えば良いと思う」などと話した。