ようやく終わりに近づいて行きた梅雨。きのう気象庁は本格的な夏の始まりを前に厳しい暑さへの備えを呼びかけた。森長官は「記録的な高温となった去年の夏を上回る暑さになるかどうかはまだわからないものの、太平洋高気圧の張り出しが強まると気温がかなり上昇する可能性がある」とした。全国的に厳しい暑さとなることが懸念されているが、沖縄では108年ぶりの異常事態となっている。那覇市では13日~3日連続で猛暑日となり、実に108年ぶりの記録となった。そんな危険とも言える暑さの影響は特産品にも及んでいる。名護市・屋我地島ある農園では糖度が高くみずみずしいパイナップルが旬を迎えているが、パイナップルに異変が出ている。日焼けにより傷んでしまい、実の上の方に穴が空いたことで廃棄するという。急遽日除けネットを二重にするなど対策に追われているが、異例の暑さで日が高い時間の作業を断念。負担が増えているという。暑いことに慣れているはずの南の島でも異変が生じる暑さ。果たして今年の夏はどうなってしまうのか。