都内の救急出動件数は去年、過去最多を記録。今年はすでにそれを上回るペースとなっている。現場に駆けつけた救急隊は病院に到着するまで絶え間なく心臓マッサージをするよう努めるが、入り組んだ地下や高層マンションなどで階段を使う都内特有の構造が障害となり立ちはだかる。こうした問題を解決し救世主となるべく導入されたのが、人の手に代わって胸を圧迫する自動式心マッサージ器。限られたスペースでも、医師へ引き継ぐまで途切れることなく継続して心臓マッサージをすることができる。自動化によって時間をほかの救命作業に割くことができるようになる。現在、東京消防庁にある救急車のおよそ3割に導入されていて、より多くの命を救うことができると期待されている。東京消防庁は心臓マッサージの装置を今年度中に都内全ての消防署に配置する予定だという。