ドイツで行われた連邦議会の選挙で、中道右派の最大野党が第1党となり、4年ぶりに政権に復帰する見通しとなった。選挙管理委員会の暫定の開票結果によると、最大野党で中道右派の「キリスト教民主社会同盟」が630議席のうち208議席で第1党になった。また、移民や難民に排他的な姿勢を掲げ、極右だとされる右派政党「ドイツのための選択肢」が152議席で第2党となり、前回の選挙からほぼ倍増させ、勢力拡大を印象づけた。一方、ショルツ首相の与党で、中道左派の「社会民主党」は120議席で、前回から40%以上減らした。今後は、キリスト教民主社会同盟が、新政権の発足に向けた連立協議を主導し、4年ぶりに政権に復帰する見通し。街の声では早い段階での政権樹立を期待する声が聞かれた。ドイツは、これまでショルツ政権のもと、政治の停滞が続いてきただけに、ヨーロッパとしてロシアのウクライナ侵攻や、アメリカのトランプ政権への対応を進めるため、安定した政権の早期の発足を期待していると見られる。
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