ユーロ圏視界不良の原因は3つ。ドイツの産業立地と政治の危機の共振。ドイツ企業の国内での大規模雇用削減計画を紹介。製造業の産業立地の危機と言われるような状況に陥っているが原因はロシア産のパイプラインガスの供給の途絶でエネルギーコストが上がったこと、中国との競争の激化、EUの規制強化、複合的な要因がある。加えて政策対応のミスで事態の悪化を招いているということも大きな問題だと思う。産業危機に有効な手立てを打てないリスクがやっぱり残ってしまう。フランスの景気失速懸念と政治財政不安。マクロン大統領が今日欧州時間の夜にも新しい首相を指名すると伝えられている。内閣が発足しても2025年の予算がうまく成立できるのか視界不良。「トランプ2.0」の政策転換。EU「トランプ2.0」への対応は防衛、安全保障面での自立性の向上、産業立地の競争力低下の阻止、交渉を通じた問題解決。1つ目、2つ目に関して言えば、これヨーロッパ独自の取り組みが可能。懸念しているのは追加関税の部分。米国貿易赤字の金額推移をみると第一トランプ政権時と比べて増。交渉力を高めるという意味でも欧州が結束を強めることが必要とされている。大国地域が争っているようなところでは欧州一国だけで立ち打ちできない。