ニュージーランドのポツンと一軒家の主、ハナメイさんとジャックさんの母屋にあげてもらった。洗濯機が故障してからジャックさんが洗濯板を自作し、ハナメイさんが手で洗濯している。ガス給湯器はプロパンガスを使っている。キッチンは始めたのためにジャックさんが低めに作った。水道は雨水を使用しており、大きなタンクが外に設置されている。料理は2人で分担しており、薪ストーブも使用する。敷地にある枯れ木を薪として使用している。冷蔵庫はガスで動いている。電気は太陽光発電で、LEDの照明は部分消灯が可能。後から増築したという寝室の窓にはソーラーパネルがついていた。トイレは裏口の外にあった。畑では野菜を育てており、町に買い物に行くのは週に1度だけ。部屋にはジャックさんの祖父の肖像画が飾られていた。8人兄弟の三男としてオランダで生まれたジャックさんは大工をしていた祖父と父の影響もあり、自身も大工として働き始めた。町に大工が多く将来が不安だったジャックさんは、すでに移住していた兄2人を頼ってニュージーランドに移住して大工の仕事についた。翌年結婚し、息子が1人いたが14歳で亡くなった。2回目の結婚では養女1人と男の子2人を育てた。みんな独立し自由になったあと、62歳でハナメイさんと知り合った。ハナメイさんは25人兄妹の5番目で長女として生まれた。兄妹のうち成人できたのは11人だけだった。22歳の時に地元で知り合った男性と結婚し、3人の養子を育てたが52歳の時に夫が他界。ずっと1人暮らしをしていたが夫を亡くした10年後にジャックさんに知り合った。ハナメイさんの妹の夫がジャックさんの兄だったことがきっかけで出会い、出会った翌年には家を建て始めた。