投票まで約5か月に迫った大統領選挙。双方の主張が大きく異なる環境政策をめぐり、企業側は気をもんでいる。フロリダ州に拠点を置く製造会社はルイス・コントレラス社長が22年前に創業。主力製品の1つは、電圧を変換するコンバーター。太陽光・風力発電・EVなどの設備に欠かせない。バイデン政権のもとでの再生可能エネルギーの普及に伴い、生産規模は3年間で4倍に拡大した。去年5月にはバイデン大統領から小規模な優良企業として表彰された。政府からの補助金を見込んで大規模な工場建設も計画している。一方、石油・天然ガス企業の間ではトランプ前大統領への期待が高まっている。エネルギー業界への規制を強めてきたバイデン政権に対し、トランプ前大統領は規制を撤廃し石油・天然ガスの増産を支援する考えを打ち出しているため。結果次第で経営が大きく左右されるだけに、選挙の動向を企業は注視している。