アラスカ州で米ロ首脳会談が行われウクライナ情勢をめぐり両首脳の発言が注目されたが停戦の進展について具体的な言及はなかった。会談後、アメリカ・トランプ大統領はSNSで“ウクライナ・ゼレンスキー大統領やヨーロッパの指導者らと電話で話した”と明らかにし“残虐な戦争を終わらせる最善の方法は戦争を終結させる和平合意を直接目指すことだ”と投稿した。アメリカ・ニューヨーク・タイムズはヨーロッパの複数の高官の話として“東部2州をロシアに明け渡せばすみやかな和平合意が可能”との認識を伝えた。またトランプ大統領はヨーロッパの指導者に“ロシアは残りの地域で停戦し再び攻撃しないことを書面で約束した”と説明したという。ロシア・プーチン大統領はウクライナでの停戦をめぐりロシアの立場に沿った形で解決につながるとの認識を示した。今後焦点になるのはウクライナ、ロシア、アメリカの3者会談に向けた動き。ウクライナ・ゼレンスキー大統領は18日にワシントンでトランプ大統領と会談し今後の対応を協議する予定。3者会談に向けてはヨーロッパも支援する姿勢。ヨーロッパ6か国・EU首脳は共同声明で領土に関してウクライナを抜きに話し合われてはならずロシアに圧力をかけ続けるヨーロッパの立場を強調した。日本政府は早期の全面停戦などに向け各国と緊密に連携していく方針。
